皆様こんばんは。
突然ですが、皆様には「嫌いな言葉」ってありますか?
ん?嫌いな言葉?
そうです。「好き」な言葉では無く「嫌い」な言葉です。
好きな言葉は多くの方が一度は考えたことがあるのでは無いでしょうか。例えば「失敗は成功の母」だとか、「あきらめたらそこで試合終了ですよ」みたいな前向きな言葉は、名言や格言へと昇華し、人生を生きる上で活力・心のエナジードリンクになりますよね。僕も何かに失敗して落ち込んだときや、うまく行かないときは昔の人の名言を知って気持ちを奮い立たせたり、海外のことわざを見て異国情緒の中に人類共通のノスタルジーを見出したりします。
では嫌いな言葉となると、案外考える機会が無いのではないでしょうか。10秒程考えてみましょう。
…
…
…
!!
何か思い浮かべられましたでしょうか。
案外考えて出るものでは無いと思いますが、ここらで僕が嫌いな、使いたくない言葉を挙げます。
「人脈」
(単語やないかい!!すいません。)
僕は昔からこの言葉が嫌いです。認識している限り、自分から発したことは一度も無い位です。
辞書的な意味としては、
《山脈・鉱脈などになぞらえた語》ある集団・組織の中などで、主義・主張や利害などによる、人と人とのつながり。
-『コトバンク』デジタル大辞泉「人脈」より引用
として紹介されています。人と人とのつながりを指し示す言葉ですから、一見良い意味と思われますが、僕にはどうしても「自分にとって利益になるような、使える」人と人とのつながりを意味しているように聞こえてしまいます。
また感覚的な話かもしれませんが、人と人とのつながりを「モノ」に例えているように感じ、僕はどうも好きになれません。人同士のつながりは金銭的・物質的な「利害関係」では無い。僕はそう信じています。
あくまで僕個人の考えですので、この言葉を使用している人をどうこう言える立場ではありません。ただ「人脈」を多用している人を見ると「あぁこの人は人間関係をモノとして見てるんだなぁ」と感じます。適切な文脈で使われる分にはこの限りでは無いのですが……。そう考えると言葉そのものに罪は無く、その言葉を乱用する人間や使われる文脈にさりげなく悪意が忍ばされていると言った方が適切かもしれませんね。
さて何故僕がそもそもこの疑問を投げかけたのかと言いますと、人が何かに対して嫌悪感を感じる時は必ず理由があると思うからです。自分の嫌いなものの理由を考えていくと、自分という人間の思想や思考の根元に辿り着きます。
このブログ記事が皆様にとって今一度、自分を顧みる機会になって頂けたらこれ以上の幸せはありません。
余談ですが、『HUNTER×HUNTER』の第2話で主人公のゴンが育ての親であるミトおばさんからこんなことを教えて貰ったそうです。
「その人を知りたければその人が何に対して怒りを感じるかを知れ」
さて、
「あなたの嫌いな言葉はなんですか?」
それでは今日はこの辺で。