雑学

神仏の名が由来となった企業名3つ

投稿日:2020年2月6日 更新日:

皆様こんばんは。

面白いもので、企業の名前というのは体(たい)を表すだけでなく、時としてその企業が持つ理念や信条を垣間見ることが出来ます。

タイトルにもありますように、今日は神仏の名前が由来となった企業を3つご紹介します。

皆様は何を思い浮かべましたか?僕が挙げたもの以外にも何か知ってる方いらっしゃれば教えて下さい。

それではスタート!

①ナイキ(NIKE)

スポーツ関連グッズを扱う世界的な企業です。

元々、創業者の兄弟がいて、後にナイキとアディダスに分裂したのは皆様ご存知のところかと思います。

このナイキという会社はアルファベットで書くと”NIKE"になります。

ローマ字読みすると「ニケ」、そうナイキとはギリシャ神話の勝利の女神ニケに由来するものなのです。(でもギリシャ神話の勝利の神はアテナだったような気も……)

なんでも社員がニケの夢を見て、この名前になったのだとか。社員の意見を元に名前を決めたなんて面白いですよね。今はどうか知りませんが、創業時は社員と経営側の関係がフラットで風通しが良かったんじゃないかなと思います。

ニケと言えば、サモトラケのニケ像が有名ですね。ロゴのチェックのようにも見えるマークはニケ像の翼をモチーフにしたんだとか。

完全に余談ですが、僕が初めてサモトラケのニケの存在を知ったのは世界史の資料集でも教科書でもなく、ゲームボーイアドバンスのソフト、「ロックマンエグゼ4」なんです。確かアメロッパだったかトーナメントが行われる国の、メトロ降りて左側の広場に立ってた記憶があります。当時小学生で、「なんやこの像!首がないやんけ!」とびっくりした思い出です。懐かしい。またエグゼシリーズはまたやりたいです(遠い目)

②キャノン(CANON)

今となっては世界的に有名になっている日本のカメラメーカーです。

創業時に観音菩薩の加護にあやかりたいという想いからカメラの試作機を”KWANON"にして、それがそのまま会社の名前になったわけなんですね(以前は別の名前の会社でした)。

ちなみに観音様は名前の通り「菩薩」です。

これは仏教における仏様のランク帯では第2位にあたります。

一番偉いのが「如来」、そして「菩薩」「明王」「天部」「その他」と続きます。仏様にもランクがあるのですから、人間社会においても序列や優劣を無意識のうちに人間が意識するのは、残念ながら当然なのかもしれませんね。他者と比較するな、オンリーワンだと言っておきながらそれは逆説的に他者と比較してしまうが故のオンリーワンなんです。

ちなみにその辺によくいるお地蔵さんは、正式には「地蔵菩薩」と言って観音様と同じ2番目の序列にいますから結構偉いんですね。

③マツダ(MAZDA)

これまた世界でも活躍する日本の自動車メーカーの雄です。

勿論、創業者の名前は松田さんなので、それが名前の元になったのは間違いないです。

でもマツダをアルファベット表記にすると”MAZDA"です。そう”MATSUDA"ではないのです。

これはゾロアスター教の最高神「アフラ・マズダ」にちなんでいます。

ゾロアスター教というのは古代ペルシャ(ササン朝)で崇拝されていた教えになります。善の神アフラ・マズダを悪の神アーリマンとの対立としてこの世界を描きます。所謂善悪二元論ですね。終末に救世主によって最後の審判が下されると説くその世界観は、ユダヤ教やキリスト教に代表される一神教に影響を与えることになります。

ゾロアスター教は善の神であり光明の神でもあるアフラ・マズダの象徴として「火」を拝むことから拝火教とも言われています。

マツダは自動車業界にとって光明たる存在にならんと、善の神から名前をあやかったのです。


 

以上、今日は神仏の名前が由来となった企業を3つお伝え致しました。

やっぱり名前というのは大事なんですよね。僕もこのブログの名前を決めるときは結構考えたものです。

今回の内容とは全然関係ない話になりますが、昨今のキラキラネーム(DQNネーム)について、僕は懐疑的です。

例えば野球のレジェンド、鈴木一郎さん(イチロー)は割とごくごく一般的な名前です。

親が子どもに与える最初のプレゼントという考え方も素敵だとは思いますが、イチロー選手のような方もいます。

名前で個性を出さなくても、その子の歩んだ道のりがその子の人生になるんです。

だから親が送るべき名前は超個性的な名前ではなく、純粋な想いを託してあげれば良いのではないでしょうか。

それでは今日はこの辺で。

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