皆様こんばんは。
今日は3月3日、そう女の子の日、雛祭りでございます。
別名、桃の節句といわれていますね。セッ〇スではありません。日本における節句が5つあるからと言って複数形にしてはいけませんよ。
というか節句ってご存知ですか?僕は桃の節句、端午の節句の2つしか聞いたことなかったのですが、上記の通り5つあるんですって。見ていきましょうか。
一覧にするとこんな感じです。まぁいつも通りWikipedia様のお力をお借りして作成したものになります。
調べてみると「七夕って節句なんだ」とか「5月は菖蒲の節句って言うんや」とか「9月9日に何かあったのか」みたいに僕は思いました。自分の無知を実感します。
では節句とは何ぞやと申しますと、読んで字の如く「日本の伝統行事を行う季節の節目となる日」です。そもそも古来から日本には節会と呼ばれる天皇の元に群臣を集める宮廷行事があったそうです。年に数回あったこの行事ですが、江戸幕府が上記5つの日を重視したことにより今もこの5つが節目の日(=節句)として残っているというわけなんです。
※ちなみに節句の考え方自体は、元を辿ると中国の春秋戦国時代に生まれた陰陽五行説に由来しています。さすが春秋戦国時代。500年の動乱が生んだのは決して人々の悲しみだけではありませんでした。
さてそんな3月3日、桃の節句ことひな祭りでございますが、実はその起源ははっきりしておりません。ただ平安時代に貴族子女の間で流行っていた「人形遊び」がもとで、それが江戸時代に節句の儀式と結びついたことで今の形に形成されていった説が有力のようです。
では雛祭りの象徴こと、雛人形のことで豆知識を2つご紹介致します。
1つ目、雛人形最上段の男性を「お内裏様」女性を「お雛様」と言われている方も多いかとは思いますが、実はその呼び方は誤りだそうです。なんと「お内裏様」「お雛様」どちらも、男女一対の人形を指す言葉なんです。「明かりを付けましょぼんぼりに~」で有名な童謡「うれしいひなまつり」の広がりによってこの間違いは広まってしまったんですね。(下記にリンク先を貼っておりますので興味のある方はご一読を)
2つ目、2段目の三人官女の内、真ん中の1人は人妻です。雛人形は平安時代の女性や男性をモデルに作られているのですが、当時の女性は結婚をすると眉を剃る風習がありました。今の雛人形の三人官女をよく見てみると真ん中の女性だけ眉が無いように作られています。このことから真ん中の女性が人妻であることがわかるのです。
ちなみに予備知識として雛人形の舞台設定(雛壇)は最上段の2人の結婚の儀を表しています。ですから普段我々が「お雛様」と呼んでいる最上段の女性は、この結婚の儀の後眉毛を剃るというなんですね。あまり気にしていなかったことですが感慨深いものがあります。結婚の儀の後ナニをするんですかねぇ(ゲス顔)。
さて今日は節句と雛祭りについてお伝えしましたがいかがでしたか。日本の年中行事を再度勉強させて貰って収穫だと思えた一方で、僕はふと今日本にある伝統的な節目の日って結構曖昧なモノが多いのかなと感じました。
5月5日こどもの日=菖蒲の節句は国民の休日で、雛祭り=桃の節句や七夕はそうでは無い。これって誰が決めてるんでしょうね。
こんなことも今後考えていきたいですね。それでは今日はこの辺で。
【参考資料】
・真多呂人形のコラム「お内裏様とお雛様という言い方は間違えている」